蘇民祭
岩手県奥州市の黒石(こくせき)寺で繰り広げられる伝統行事、
蘇民祭(そみんさい)の観光ポスターを市が駅構内に掲示しようとしたところ、
JR東日本から待ったがかかった。
「男性の裸に不快感を覚える客が多い」というのが理由だ。
数十年作製しているポスターの掲示拒否は初めてで、
市は枚数を200枚減らして1400枚とし、駅で貼れない分は市内や首都圏で貼ると言う。
祭りは、市内水沢区黒石の寺で裸の男衆が蘇民袋の争奪戦を繰り広げる。
疫病よけや五穀豊穣(ほうじょう)などを願い1000年以上続くとされる。
今年は2月13日夜~14日未明を予定している。
ポスターは写真3枚を組み合わせ、ひげ面で胸毛の男性がアップに、
奥に下帯姿の男性たちを配している。関連記事
ちょっと奇抜な写真だが別に不快感はない。
女性になかには不快感を覚える人もいるのだろうか?
日本の祭りには男が裸になって行う祭りが各地にある。
この地方でも稲沢市で行われる国府宮裸祭り
は有名である。
そもそも男が裸になるのは神様の前で身を清め無病息災を祈るもの。
決してセクハラなんかではない。むしろそういう感覚を持つこと自体が
心が病んでいるということではないだろうか?
蘇民祭のポスターも逆に人気が急上昇。報道を受けて市に注文が殺到し、
市職員は発送作業に追われている。
「趣味的な申し出はお断りするが、祭のPRになる場所には送る」と担当の佐々木禅課長。
「居酒屋に張りたい」「商店街ごと応援するので12枚」など、
全国への想定外の発送は100枚に達した。
残りは約200枚。「ポスターも図柄で不愉快になると勉強になった」と胸に刻みながらも、
「JRさんにはご迷惑をかけたが、かえってPRになった」と胸をなで下ろしていた。
まさに災い転じて福となすである。
皆さんもどこかのお祭りに出かけてみれば?
福が訪れるかも知れませんよ。